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「マイノリティ・リポート」映画と原作

実家から持ってきたものの中に、映画「マイノリティ・リポート」のDVDがあります。たまたま発見したので、借りてきました。原作はフィリップ・K・ディックの同タイトルのSF小説。
フィリップ・K・ディックは、今度上映される「NEXT」の原作「ゴールデン・マン」も書いています。映画化されたされた作品が意外と多いので、現役のSF作家かと思いきや、随分前に亡くなっているんですよね。
実は、小説のほうは前にレビューを読んで、面白そうだと思ってブックオフで購入して本棚にしまってありました。
さて、この二つの違いはいかに?

※以下、ネタバレ含んでますので、ご注意ください。
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映画は、2002年公開。監督はスピルバーグ、そして主演はトム・クルーズという豪華ラインナップ。146分というなかなかの長さ。
観た感想は、結構面白かった! でも、なんというか暗い終わり方だなあ…一応、グッドエンディングなんだけど。眼を取り替えるとか、グロくてちょっとつらかった。。摘出した元の眼がのちに活用されたりするんですが、その映像が気持ち悪くて。
トム・クルーズ演じるアンダートンのキャラクターが、麻薬に依存してたり子どもを不慮の事件で亡くしているという影のある設定というのも暗いトーンに影響しているような。多分、トム・クルーズをキャスティングした時点で、影のある人物設定になったんでしょうが。トム・クルーズって意外と眼差しが暗いからなあ。ジョン・トラボルタも眼差しだけで演技できる役者ですが。「ブロークン・アロー」の演技は好きだった。

スピルバーグというと壮大で派手な映画作りのイメージがあるんですが、これは意外と細やかな作り込み。物語は2054年という未来設定なので、未来感が要所要所で出てるんですが、なんか中途半端(笑)。未来的な部分(ジェット噴射で人が飛べたりとか)とそうでない部分(現代をそのまま使っている部分)のギャップが…。アンダートンが予告どおりに殺人する場面なんか、近未来なのに貧困は依然としてあって、お金に困ってる人が保険金目当てでアンダートンに殺される…なんて、どう考えても現代社会そのままでしょう。
映画では、結局、マイノリティ・リポートは存在しなくて、アンダートンは予告どおり殺人を犯すわけですが…。

翻って原作。
原作は、初出が1956年。そして87年に邦訳されて刊行された「少数報告」が99年に「マイノリティ・リポート」と改題、訳も手直しされているとのこと。
えーと、まず、アンダートンは犯罪予防庁の長官ということで、老人(笑)。そしてこちらは、もっと退役軍人の部分がクローズアップされていて、話がわかりやすいです。原作は、少数報告が実は三通りあって、それぞれ時間軸が少しづつずれてどれも正しい少数報告なんだけれど、一番最後の少数報告が正しかった、という内容。なかなか練れてます。

原作、映画両方共に共通なのは、「犯罪予防が行われたおかげで、かつての軍人は退役せざるを得ず、世間から退場を余儀なくされた、それに不満を持った軍人の復権」なんですが、映画では別のところに焦点が当てられているように見えて、退役軍人の復権に対する執念がちょっとぼやけている。原作は短編なだけあって、焦点ははっきりしています。
原作はこの短さで事態が二転、三転するので、それだけで秀逸なんですが、映画はこの短編をあそこまで膨らませたことに驚きを感じました。

原作はSF小説らしく理論的で淡々とした内容にもかかわらずさらりとした秀作で、映画はエンターテイメント性が前面に出た良く出来た作りになっています。
どちらも、おすすめです。
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