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ペンクリニックへ行ってみる

またまた万年筆の話を。というか、前回のエントリはむしろ前フリ…。
今日は、ずっと待ちに待ったペンクリニックの日! 今日から日曜まで、東京は蒲田のACTクリエーターズBOX東急店で開催されています。(詳細はこちらのセーラー万年筆のイベント情報をご覧ください。)

万年筆を使いだしてから、万年筆についてのいろいろなブログを拝見するようになったのですが、そこでこのペンクリニックを知りました。これは、セーラー万年筆社が万年筆の普及とアフターフォローのために行っているイベントで、ペンドクターが万年筆の調子を見たりペン先の調整などを行ってくださるのです。しかも万年筆はメーカーを問わず、そして診察料は無料という本当に素晴らしいイベントなのです。

今回、調整してほしかった万年筆は、ペリカンスーベレーンM400ホワイトトートイス(ニブはF)。通称、白亀と呼ばれているものです。ヤフオクで入手したもので、多分、海外からの並行輸入品。一本は欲しかったスーベレーンなので、手元に届いた時はうれしくて早速インクを吸入して使っていたのですが、ペンのタッチがやや硬めなのとインクフローが鈍い(インクの色がなぜかやや薄く出る)のが気になっていました。そのうえ、私の不注意で二度ほどキャップした状態で床に落としてしまい(床はじゅうたん)、それからは書くたびにペン先に軋みが生じるように…。
オークションで入手した手前、文具店に相談も出来ず、困っていたのです。

過去のイベント状況を見ると、東京での開催の場合、土日は2時間待ちはザラとのこと。それならば、いっそのこと金曜の午後を半休にしてしまえ、と気合充分(笑)で出かけて行きました。
昼過ぎ、さあ、これからペンクリニックだ!と会社を出る時、なぜか緊張して…大丈夫かな、と不安半分で蒲田へ。エレベーターで上がると、ちょうどエレベーターのすぐ近くが会場。既に数人が椅子に座って順番待ちをしています。早速、そばに立っていたお店の人に、ここで待てば良いですか?と確認。
すると…

「今から受付しますと、17時過ぎになりますが…。」

え? 思わず時計に目をやると、時刻は13時45分。

まじっすか。。。

思わず絶句。明日、あさっての受付も可能、との案内を受けるも、土日に蒲田まで出て来れるかー!(自宅から電車で1時間半)と思い、「待ちますから、今日でお願いします」と回答。
そこで改めて受付を済ませると、順番は44番、時刻は17時15分との記載。3時間半の待ち時間…。
「いつもこんなに混んでいるんですか」と聞くと、「ここ最近、東京でペンクリニックは開催されてなかったらしくて、お客さんが朝から大勢来ちゃってるんですよ」とのこと。朝、開店と同時に十数名の方が来店したらしく、お昼を過ぎてもまだ午前の受付の方が終了しない状況…。こりゃ、セーラー社の人も大変だ…。

なにはともあれ、17時15分に再び会場へ。
まだまだ人がいっぱい居ます。順番待ちの状況を聞くと、もう間もなくとのこと。店内の近くに居れば声を掛けるということなので、折角なので文具店内を散策。うーん、いろんなインクやペンがあるなあ。セーラー社の長刀もありました。しかも、私の好きなスケルトン! うわーやべー、ほしいなあ、これ、吸入式かなあ、それともカートリッジ?? お値段は26,250円。…これを高いと思わない辺り、相当やばい。。50,000円くらいの万年筆がゴロゴロ店内に置いてあるので…。

そうこうしているうちに、アシスタントの女性(おばちゃん)が「もうすぐ順番だから座ってな」と声を掛けてきました。あと2人待てば、いよいよペンクリニックです。その間に、長刀、長刀コンコルド、クロスポイントを試し書き。…長刀、書き味が凄い…。普通のサインペンみたいに、スルッとインクが…。これは本当にやばい、買いたくなってくる。クロスポイントは究極の太字、という感じで、これまた万年筆とは思えない。

順番が進んで、私の前の人の番に。ペンドクターは長原幸夫氏です。ぽっちゃりとした太めの方ですが、とてもイイ顔をしている人だな、という印象。目は二重で、目尻の皺もとても愛嬌がある感じです。何より、会話がとても上手! 技術職の方なのでしょうが、接客の方法を心得ていて、時折混じる笑顔が素敵な方です。
そして、いよいよ私のペンの番に。…あれ、前の人の時はとても饒舌に話していらしたのに、なんか会話がない…?
「ペン先、細めにしておきましょうか? その方が手帳に書く時、書きやすいでしょう」
そうして、ペン先を削ってくださいました。

その間にまた別のお客さんが。
「もう受付は終了しちゃいましたか?」
時刻はちょうど18時。今回のペンクリニックは10時から18時まで。
「明日とあさっては来られないんです」
…長原氏、19時半までならOKとのこと。本当に頭が下がります。「どこが悪いのか聞いといてくれ」とアシスタントの女性に伝言を。そして私たちに「キャップが割れてるから直してくれ、とかだったら待たせられないからね」と愛嬌たっぷりの言葉。そう、あくまでペン先の調整しか出来ないのです。
…そして、依頼内容は、本当に修理できないないような内容(苦笑)!
「大ビンゴ」と舌を出す長原氏、ステキすぎ!

そうして、調整していただいた私のホワイトトートイスは、見違えるような書き味になっておりました。もちろん、軋みも解消!
「女性は大歓迎なんで、また来てくださいね」
ここでも茶目っ気たっぷりの発言。本当にありがとうございましたm(_ _)m

最後に、長原氏の写真を。携帯の30万画素カメラでは粗いですが、、。

長原氏

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5件のコメント

[C22] 僕も行ってきました。

はじめまして。NTKと申します。
僕も同じ日に初めてペンクリニックに行きまして、
他にも行った人がブログに載せてるかな?と思い
検索していて辿り着きました。

ホワイトトートイスのM400、素敵ですよね。
落ち着いていながらも華やかさがあって、僕も
大好きです。女性のほうが似合いそうな印象が
あるので、購入は控えていますが(苦笑)。

僕は腱鞘炎気味だったので、筆圧をかけずに
書けるもので負担を減らそうと使い始めたのが
きっかけです。今では欠かせない道具です。
万年筆は、字を書くのが楽しくなりますね。
おかしな言い方ですが、大事に酷使したいなと、
そんな風に思っています。

長々と乱文、失礼しました。
駄文ですが、僕のブログにもペンクリニックの
記事を載せています。もし宜しかったら、覗きに
いらしてください。

[C23] セーラー社の心意気に脱帽です

NTKさん、はじめまして! コメントありがとうございます。
早速、ブログにお邪魔させていただきました。

NTKさんも同日に参加されたんですね、4時間待ちでしたが…。私とは時間帯がズレていましたから、ニアミスでしたね(笑)。
ペリカンの70'S、うらやましいかぎりです。さすがにヴィンテージものには手が出ないので…両親から譲り受けたものもありませんし(苦笑)。
見事に再生したようで、さすが長原氏ですね!

私は手紙を書くのが好きなので、十年以上前にPILOTの低価格の万年筆を使っていました。書き心地に驚いて、それからしばらく使っていたんですが、カートリッジ1箱使い切ってからは遠ざかっていました。
今年になってからまた使用しはじめたのですが、すっかりはまっています。年賀状の宛名書きは間違いなく万年筆ですね(笑)。

今回のイベントで長原氏と石丸氏の人柄にふれて、セーラー社の万年筆を購入しようと思いはじめました。
なんというか、セーラー社に対する親近感が増して、この会社の作っている製品は信用できると思ったんですよ。メーカーの方と直接お話できる機会も少ないと思いますし…。
皆さん、ステキな方ばかりでした。

最近、万年筆が流行っているようで、たくさんユーザーが増えているみたいですが、このようなイベントを開催してくださることに感謝して、これからも使用していきたいです。
  • 2007-12-02
  • 高坂
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  • 編集

[C25] 管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

[C27] レスありがとうございます (^ ^

> 私とは時間帯がズレていましたから、
> ニアミスでしたね(笑)。

そうですね、僕のは16時頃に終わったので…
結構、微妙なタイミングでしたね(笑)。

長原先生に直して頂いた70'sのM400NNは、
父が若い頃に買ったものだそうです。
50年代の製品を元にした復刻品だそうですが、
マニアの方々の評価は今一つのようで…(笑)。

セーラーの製品、特殊仕様のペン先ばかりが
注目される印象がありますが、ペン芯の作りも
うるさ型のマニアの方々が絶賛する程の出来で、
本当に優秀なようですね。

14金ペン先のものは正直言ってどうかな…と
思いましたが、21金のものは非常に気持ち良い
書き味ですし、価格も手頃なものが多く、本当に
良心的なメーカーさんだなと思います。

先月中旬ですが、都内の某百貨店で試し書きを
させてもらった時も、セーラー担当の店員さんが
本当に親切・丁寧な対応をしてくださって、非常に
気持ちの良い時間を過ごさせてもらいました。

ちょっとしたところに見える誠実さに、とても好感を
覚える会社ですよね。大事なことだなと思います。

…そんなわけで、僕も1本購入予定です(笑)。

[C29] やっぱり好感持てますよね

>…そんなわけで、僕も1本購入予定です(笑)。

あ、やはり(笑)。
セーラー、ペン芯も優秀なんですか! セーラーの商品はペンクリニックに行くまで全然知らなくて、今、いろいろと見ているところです(笑)。

それまで、21Kのニブを書いたこともなかったので、予想外に書き心地が良かったことに驚いています。
持っている万年筆はほとんどFかEFなんですが、セーラーのものは中字がいいな、と考えています。
  • 2007-12-08
  • 高坂
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