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筒井康隆「銀齢の果て」

秋の夜長に本の話など。
ここのところたくさん本を読んでいるので、順次書いていけたらと思っております。

さて、「文学賞メッタ斬り」という本の中で大森望さんが、この「銀齢の果て」(著者は71歳)と「殺人ピエロの孤島同窓会」(著者は12歳)が大量殺人を描いている本で同時期に本屋に並んだと書いていたため、ちょっと興味がわいて図書館で借りてきました。

筒井康隆さんが「老人同士のバトル・ロワイヤルを書いた」という話は以前新聞で読んで知っていたんですが、それがこの「銀齢の果て」だったとは。「文学賞メッタ斬り」読んで良かったー。
で、もう一冊の「殺人ピエロ~」ですが、まあ、時間を損したと思うくらいの駄作で、ツッコミどころ満載。レビューするのもアホらしいので、興味を持った方は図書館で借りてみるとよいかと。内容は、20歳の大学生が生まれ故郷の孤島で同窓会を開いたら、そこで殺人ピエロによる大量殺人が始まった…というものです。大森望さん、ちょっと見る目がないように見えるんだけど…。著者は12歳といっても1992年生まれなので、今年で20歳。でもその間に出版された本はこれともう一冊の計二冊なので、デビューしない方が良かったんじゃ…。
つか、これと筒井康隆さんを同列に並べたら、筒井さんに申し訳ないよ。

で、「銀齢の果て」。
銀齢の果て

イラストは山藤章二さん。立川談志と交流があり、談志のイラストも描いていた人ですが、正直あまり好きな絵ではなかったんですけど、この本にはバッチリはまってる! 本文にも登場人物の名前とイラストが出てきますが、良い雰囲気です。
実は筒井作品はこれが初めて。高齢化社会になって老人を減らす目的で施行された「老人相互処刑制度(シルバー・バトル)」。町内バトル・ロイヤルで、一人だけが生き残ることが出来る。それがついに主人公である宇谷九一郎の宮脇町でも始まったという内容。70歳以上が対象というシルバー・バトルを71歳の筒井さんが書くわけで、さすがにリアリティあります。
そしてこれだけのキャリアの人なので当たり前ですが、文章が読みやすい! 題材が題材なだけに、もっと陰鬱な雰囲気になるかと思いきや、独特のテンポで進行し笑ってしまう場面もちらほら。そして「老人を殺すことは過去を殺すこと」と作中にも出てきますが、主人公・九一郎の怒りとこの本を貫くテーマがきちんと重なっていることが、老人たちの静かな怒りを伝えてきます。
ラストは、非常にありそうなオチなんですけれど、ここでも、老人とそれ以外の人との温度差を感じました。

でも、疑問に思ったのは、70歳以上が対象って、もしかすると政治家とか企業経営者とかその辺も全員対象ってこと?? もしそうなら、日本がだいぶ若返りそうだなあ(苦笑)。

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