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別役実脚本「移動」@桃唄309

友人に誘われて桃唄309という劇団の「移動」という芝居を観に行ってきました。
芝居小屋は、高円寺にある座・高円寺。芝居小屋って、大抵の場合小さくて入口もひっそりしていてわからなかったりするんですが、ここはかなり立派な建物。最近出来たばかりなのか、きれいだし広いし、高円寺を見直した(苦笑)。
本日は楽日(最終日)ということで、別役実さんを呼んでポストトークがあるとのこと。ポストトーク、要するに座談会らしいです。

芝居のあらすじを簡単に説明すると、五人家族(おじいさん、おばあさん、お父さん、お母さん、赤ちゃん)が今住んでいる町から出発して違う場所へ向かう、という内容なんですが、道中でおじいさんが死に、おばあさんが死に、そして赤ちゃんも死んで、それでも残された家族は「行くべきか戻るべきか」と自問しつつ「行くと決めたのだから行くのだ」と、余分な荷物を捨てて前に進んでいくわけです。
まあ、そんな内容なので救いなどある筈がなく、終演後の感想としては、「えっ、これで終わり? なんて悲惨なんだ!」と思いましたねえ。

さて、その後の座談会。
座談会は三名で行われ、劇団主宰の長谷さん、脚本家の鈴木さん、そして別役実さんです。
まず最初に鈴木さんが「グッときた」としみじみ言って、私は思わず心の中で「えー!」と(笑)。私には何がどうグッときたのか全然分からなかったわ。
長谷さんと鈴木さんは三十代後半なのに対し、別役さんは背の高い白髪のご老人で非常に品の良い紳士的な感じ。とても飄々とした口調で話をしてくれ、そしてその内容がまた面白い! 特段、笑わせるようなことを言っているわけではないのですが、間が上手いというか。また、同年代の長谷さんと鈴木さんに対し、別役さんは更に上の年代として「僕の時代は~」という視点があったのが良かったです。

別役さんいわく、「この芝居はいろいろな余計なものを捨ててシンプルになっていく過程を書いた」とのこと。はぁー、なるほど。たしかに。それと、この芝居を書いたのは1971年とのことで、当時はこのような行くべきか戻るべきかというような提示がなく、それで書いたとのこと(ちょっと、うろ覚えなので違うかもしれません)。
私の感じたこととしては、捨てていくことでシンプルになるというよりは、逃げ道を次々と塞がれて「行くしかないのだ」という強迫観念を感じたんですよね。それは長谷さんの演出のせいかもしれませんが。
それに対して別役さんは、「この芝居の感じ方はこうだ」というような提示を一切していなかったのが印象的でした。書いた当人としては、こういう視点で書いたという思い入れなどがあってもおかしくないのですが、それを敢えて言わないところが観客の感じ方を大切にされている気がしました。

ほかには、この「移動」は上演されたのがこれで2回目だとか(初演は73年と言っていたような。余程、上演しづらい芝居なのだろうか(苦笑))、本当は2時間半の芝居だけれど「いらないと思う部分は削っていいよ」との別役さんの助言で2時間になったとか、そんな裏話を聞かせていただきました。
いつまでも続くかと思われた座談会は、30分ほどで終了。貴重な時間だったなあ!

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