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ラリイ・ニーヴン「無常の月」

今回のレビューは「世界の終わり」を主題にした表題作、「無常の月」。ハヤカワ文庫SFでの初版は1979年1月15日! 手元にある本は十刷で2000年7月31日発行です。多分、このあとに絶版になったんだろうなあ。

無常の月

表題作ほか13編、計14編の短編集ですが、今日は「無常の月」の内容に限定して。
このあとはネタバレを含むレビューになりますが、絶版本ということで特に隠したりもしませんので、「ネタバレはちょっと」という方はご注意ください。


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こんな明るい月は見たこともなかった。昼のような明るさだ。木星もいつもより輝きを増している。これは、ついに太陽がノヴァ化しつつあるという証なのだろうか…。(裏表紙の解説より)

主人公のスタンは、月がいつもよりも明るいということに気付き、その理由を考察、そして「太陽が新星(ノヴァ)となってしまったのか」という結論に至って、この最後の夜を恋人のレスリーと過ごそうと彼女に会いに行く。朝が来れば太陽の高熱(灼熱)ですべてが終わることを予期したスタンは、レスリーと夜の街へと繰り出すのだが、レスリーは今夜が最後の夜であることを既に知っていた。

恋愛ものの要素にサイエンスフィクションの要素、そしてサバイバルの要素も加えた一編ですが、夜明けが近付くにつれて天気が暴風雨になり、そして雹が降るという展開は、まるで映画の「デイ・アフター・トゥモロー」のよう(映画の方があとに出てきたのですが)。
そして、オーロラの発生がないことや嵐がくるのが遅すぎることから「新星ではなくて太陽面爆発(フレア)ではないのか」と勘付くスタン、という展開も完全なるサイエンスフィクションの展開で、世界の終わりという中で冷静さを保つスタンの明晰さに驚くばかり。
途中で挿入される月の石の話もフレア説に一役買う伏線で「してやられた」感があり、最後、レスリーのマンションに逃げ込むのもちゃんと理由があったり、食料が腐らないようにと調理したり嵐が止んだらどれだけの水位が上がるかとか、マンションの住人も保護しなきゃとか、いろいろ先を考えるスタンは、この状況下でどれだけ冷静なんだと、思わず苦笑してしまいます。

大災害から生き延びたとして、そしてその後の生活は想像を絶するだろうというところで物語は終わっていますが、この時点で既に灼熱地獄と化して溶けた地球の反対側に我々の子孫は植民できるだろうか、と考えて終わるのはある種の希望があるような気がします。
このような天変地異はフィクションの世界だ、と片付けられないのは地球温暖化の影響が徐々に地球を蝕んできているからでしょうか?

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